Visual Studio Intellicode(以下、Intellicode)が発表されてから、5ヶ月程度が経過しました。
発表当初は『何が違うんだ?』『何か変わるのか?』って感じでしたが、
ここ数日、機械学習に関する書籍を読んでいて少しずつ興味が出てきたので使ってみることにしましたw
今日の各テーマ
Visual Studio Intellicodeって何?
イントロでも話しましたが、『機械学習』から興味が出てきたと言った通り、Intellicodeは機械学習を活用したコーディング支援ソリューションのことです。
『コーディング支援ソリューション』って何それ美味しいの?って人もいるかも知れませんが、Visual Studioを使っている人なら絶対にお世話になっているはずです。
コード補完をしてくれるIntellisenseがまさにそれにあたります。
IntellicodeはGithub上に存在するC#の2000以上あるオープンソースコードの中から、
星が100以上付いているもの(一般的に評価の高いもの)を選びとり、ベストプラクティスを導きだします。
簡単に言うと
『IntelisenseがAIの力を借りて進化!Intellicodeにパワーアップするぜ!』
って感じですかねw
ちなみに現状(2018/10/10 現在)では、C#のみのサポートとなっています。
しかし、今後はVisual Studioで利用可能な言語は基本的にサポートの対象になっていくのではないでしょうか。
Visual Studio Intellicode主な機能
Intellicodeは従来のIntellisenseが持っていた機能を含めて、以下の機能を持っています。
従来のIntelisenseから持っていたコード補完機能
ツールヒント
コードの書式設定とスタイルルールの推論
基本的な機能の構成は従来のIntellisenseと変わりありません、
内容として、大きく異っているのは、『コード補完機能』と『コードの書式設定とスタイルルールの推論』でしょうか。
次は具体的なIntellisenseとの違いを見ていきます。
従来のIntellisenseとの違い
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1状況に応じたコード補完
今までのIntellisenseは、コード補完の際に対象のクラスが持つプロパティやメソッドをアルファベット順にソートして表示していました。
しかし、Intellicodeは使用されているメソッドや、その前後関係などから状況に応じたベストプラクティスを優先的にサジェスチョン(補完の際に出てくる四角い箱)に表示します。
また、表示される際には、『★』が補完候補の横につくことによって、補完候補を選択しやすい使用になっています。
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2コード中の問題発見
メソッドの使用方法パターンから、不要な変数の参照や、引数の間違いを検知して、
エディタ上に指摘箇所を表示する機能が追加されています。
今までもBuildエラーに対しては、エディタ上に指摘箇所が表示されていましたが、
さらに一歩進んで、コーディングパターンから間違いと思われる箇所の指摘を行うという形だそうです。
実際に使ってみる
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1Versionを確認する
Visual Studio2017バージョン15.7以上で利用可能なため、まずはVisual StudioのVersionを確認します。
ヘルプ > Microsoft Visual Studio のバージョン情報(A) を選択します。
今回、私が使っているVisual Studioのバージョンは『15.8.4』なので、バージョンアップは不要そうですね!
バージョンが15.7以下の方は、ここでバージョンアップを行います。
いろいろ調べましたが、バージョンアップに非常に時間がかかっている人がいるようなので、ご利用は計画的にw
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2Intellicodeのインストール
次は実際にIntellicodeをインストールしていきます。
バージョンアップに時間のかかっている人ももう少しなので、頑張って!
ここで意外と間違える人が多いのですが、左側の選択が「インストール済み」になっている状態で検索してしまい、
『Intellicodeがないじゃん!!』ってなる人が、意外と多いので注意しましょう!
左側の選択肢で『オンライン』を選択した状態で、検索窓に『Intellicode』を入力します。
そうすれば、上記のような『Intellicode』が検索結果として表示されます。
後はダウンロードをクリックするだけですが、ダウンロード後にインストールが開始されない場合があります。
インストールが開始されない人は一度、Visual Studioを閉じてください。Visual Studioが起動状態では、インストールによる変更を反映できないため、インストーラーが起動しない場合があります。
一度Visual Studioを閉じれば、以下の画面が表示されて、インストールが実行されるはずです。
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3動作確認
インストール終了後に、再度Visual Studioを起動します。
起動画面に大きな違いはありませんが、.slnファイルを開くと何やら出力に表示されています。
何やら最新のモデルをチェックして、リクエストを投げているようです。
共有ファイルからモデルを検索し、モデルが見つかっているので、何かをダウンロードしていますが、最新の学習結果でもダウンロードしているのでしょうか?
時間があるときにもうちょっと詳しく調べてみたいと思います!
さて、実際にIntellicodeの補完機能を使ってみましたが、どうでしょうか?
ちなみに、↓がIntellicodeをインストールする前の補完機能です。
分かりましたか?
一応、比較した画像も載せてみます。
より良い使い方を考える
使い始めて、3日程度しか経過していなので、まだ分からないというのが正直なところです。
もう少し、分かってきたら、まとめていきたいと思います。
実際に使った感想
今回、Intellicodeを使うにあたって、海外レビューやQiitaの記事などいろいろとみましたが、どれも高評価ばかりでした。
かなり期待度が高まっていたせいなのか、私の感動が鈍いせいなのか、使ってみた感想としては、あまり感動しなかったというのが正直なところです。
『やべーーーー、マジですげぇーーーーー』
ってな感じになるかと思っていましたが...
『ん? 今何となく補完を選択できちゃってるな...』
『これか!!』
って感じでIntellicodeが補完してくれたことに気づくレベルでしたw
使い勝手に関しては、まだ使ってから3日程度しかたっていないので、もう少し経ってから、書き足していきたいと思います。
それでは!